kobutayabutaのブログ

アメリカで、ギルド、ビーに10年参加。

ジェーン・ワーグナー2

ジェーンの残したもの、もう1つ。

クリスマス柄の布をイチインチに切り、ミシンで、繋いで1ヤード程にしたもの。

菱形の部分が、それ。

クリスマスのベビーキルト、二枚、仕上げました。

私が、知り合ったのは、ジェーンが68歳の頃でしょうか?

やがて、ジェーンは、癌に冒され、我が家にランチパーティーに訪れた時、仲良しのリネッタが、「ジェーン、悪いの。ホステスさん、ちょっと気をつけてね」と、耳打ちしました。

それからしばらくして、入院。時々、娘が、ビーを訪ね、経過報告をしました。

「もう、施術は、終わったの。来週、ケアホームに移るの。好きなCDやキルトの本、いくらか持っていく?って、聞いたら、何もいらない。私は、ケアホームに長居するつもりはないから。って」

私は、勿論、みんなにとって、ジェーンは、在る意味「指針」でした。

それから、彼女は、口からの一切を拒否し、ケアホームに行くこともなく、逝ってしまいました。

私達は、小さなお別れ会を開きました。

ある人は、真っ赤なスーツで、リネッタは、ジーパンで、参加。

「形式の嫌いなジェーンだから」と。

暫くして、娘が大きなケースを3つ持って来て、私達は、それぞれが、形見を頂きました。

私は、生前の彼女から、沢山頂いていたので、少しの布と、彼女が、世界を回ってコレクトした、お皿を少し頂きました。

ジェーン、また、あちらで、沢山お喋りしましょうね。皮肉やさんのジェーンは、ちょっと手強いけれど❤️

Family-Tree

1914年12月。

私の100枚目位のキルト。

いつも、同時進行しているので、はっきり「これが、100枚目」とは言えませんが。

家系図を、木に例えたキルトです。

キルトには、ほとんど名前がついていますが、伝統的な名前にこだわらず、作者が、自分で命名しても、ちっとも構わないという自由さもあります。

私は、「American-Fork-Art」つまり、日本でいう「民芸」の製作者と思っていますので、ただ、ひたすら、コツコツ、職人のように、キルトを作って行きたいと願っています。

人に見せるため、誉められるキルトではなく、布を大切にし、誰かを優しく包んで、ゆっくり、眠って貰うような、キルト作りを、続けて行きたい。

ドット・デイビスのように。

スクラップキルト

1つは、「スクラップアップル」

もう1つは、「トライアルグル」

どちらも、私の好きなスクラップキルト。

私のキルトは、基本的に88x66インチです。

パターンや、ボーダーによって、多少の違いはありますが、基本は、ツインベッドのカバーサイズです。

アメリカに滞在中は、もっと大きなものも、作りましたね。

私が、スクラップを好きなのは「色が、好き❤️布が、好き❤️」だから。