kobutayabutaのブログ

アメリカで、ギルド、ビーに10年参加。

赤が、好き


「MATCH-A-PATCH」年始の「履歴書(アンケート)」の中に「好きな色」というのが、ありました。

最初にアンケート用紙が、回って来たとき、考え込んでしまったのが、この質問。

あの色、この色が、浮かびましたが、最終的に「赤」と書きました。

日本に居たとき、こんなに突き詰めて、色を意識したことが、あったかしら?と。でも、多分、そこが、出発点。

ナンシーは、ミセスパープルと、呼ばれるように、身の回りのモノは、紫で溢れていますし、バーバラ・イートンは、逆に緑が、大嫌い。緑は、使わない。で通しています。

たまに、彼女が、緑の布を使っていると仲間はいち早く見つけて「バーバラ、それ緑じゃない?」バーバラは、答えます。

「みなさんには、緑に見えるかも知れませんが、私には、これは、ブルーに見えるのよ」と、澄まして答えます。

それほど、みんなは、色にこだわりがあるのでしょうね。

赤が、好きと言った私には、誕生日に沢山の赤い布が、届きました。


この「string・star」は、キャサリン・キスカットが、starの部分をプレゼントしてくれ、私が、赤で仕上げました。

裏の2つのstring・starは、ドット・デイビスのサンプラー。

私は、今でも、赤が、好きですが、キルト作りに「嫌いな色」は、持たないようにしてぃます。

また、そういう訓練も、ビーでは、学びましたよ。

Spool and Heart


キルターは、エスペラントを話せるようなものだと、私は、思っています。

ある時、ドイツからイタリアに向かう電車に乗りました。

コンパートメントには、私達夫婦と同じ年代のカップル。ちょっと大きな荷物を棚に積んでいました。

月並みに「私達は、日本人。貴方達は?」と聞くと「私は、スペイン。彼は、アメリカ人よ」

「あら、私達は、今、テキサスに住んでいるの。アメリカは、どちら?」と、話はどんどんつながって行きました。

そして、なんと!彼女は、スペインのキルターだったのです。カップルは、今、スペインの高齢者村に住んでいて、スペインでは、手に入らないので、スイスまで、「バーニナ(日本では、ベルニナ)」のミシンを、買いに来たの。嬉しくって仕方のない様子でした。

私も、バーニナのミシンを使っているわと、言うと「見せましょう!見て、見て」と、パッケージを開けそうでした。

お断りしましたが、キルト話は、続き、やっぱり、布の話。

スペインでも、キルトの布は、中々手に入らない事。時々彼が、アメリカに帰国すると、買って来てもらう事。

私達は、住所交換をして、暫くは、スペインとアメリカの間を、布が、行ったり来たりしました。

彼女からは、いつもインテリアファブリックでした。

私達は、本当に、キルト材料に、恵まれていると、痛感しました。

日本に帰り、今でも、私の使うキルト材料は、アメリカから、調達しています。

残念なのは、今(2021年1月)現在、送料の高騰で、たった20ドルの材料に、送料700ドルが、表示されました😵

もう、買えませんね。


このスクラップキルトも、好きで、二枚作りましたが、3枚目を計画中です。

Hit-and-miss

これは、二枚重ねて写しました。

真ん中のピンクは、裏布です。

誰でも「当たったり、外れたり」するものです。

平行四辺形のワン・パターンのスクラップキルト。

簡単で綺麗なので、二枚作りました。

どんな布も、使えます❤️

バルト三國、エストニアの町を歩いていたら、手仕事路地を見つけました。

カラス工房、陶器、革製品。

その中に、小さなキルト工房が、ありました。いくつかのキルトが、かかり、おばあさんが、一人ミシンを踏んでいました。声をかけても、彼女は、英語も通じません。仕方なく、私は、スマホの私のキルトを見せました。

彼女の目が輝き、ミシンから立ち上がり、一冊の本を見せました。

言葉は、判りませんが、彼女は、エストニアのキルトリーダーであり、仲間と本をだした、と言うような。

布を見かけないので「布は、どうしているの?」と聞くと「私達は、キルト専用の布は、手に入らない。洋服の布などので、作るの」と、引き出しを開け、50センチくらいでしょうか。

それを、半分こ切り、「これは、貴女に、こちらは、私」と。

抱き合い、別れました。

そばで、一部始終を見ていた主人は「何だか判らないけど、感動した!キルターって、良いな」と。

彼女からの、その布も、このキルトに埋め込まれています。