昔、三木武夫邸で、俵萌子さんがご自身の陶器展をされ、伺った。　

神戸の大震災の年だったような。

本当は、神戸で個展の予定だったようですが、震災で不可能に。

三木夫人が「我が家では、いかが？」と声掛けして下さり、実現したとか。

当時、私は陶器に興味を持っていて

全国の窯巡りをしていました。

そこで、三木邸にも。

俵さんの作品は、素敵でした。

勝ち気な俵さんらしく見事な作品が並んでいました。

小さな一輪挿しを求め

リビングに行くと、

俵さんと佐藤愛子さんが、ソファで談笑していらっしゃいました。　

お客さんも二人ほど。

私も、そっと空いた席に座りました。

「佐藤愛子先生、壺、お買い上げ」と隣室から声がしました。

愛子さんは、ちょっと恥しそうに俵さんを見ました。

楽しい時間でした。

その後、俵さんは、亡くなり

佐藤愛子さんは、今もお元気です。

俵萌子さん、佐藤愛子さん、そして、お目にはかかりませんでしたが、三木睦子さん。３人の個性ある女性に触れた事は、

幸運でした。

人との出会いは、時々、突然にやってきます。

仲良しのメアリーは、マザーテレサに会いにインドまで行きましたが、

私は、殆んど偶然の出会いです。

それでも、沢山の人に会いました。

父が、転勤族で、学校を何度も転校しました。

「転勤の無い方と結婚したい」と

強く思い、そうした筈なのに

外国まで、転々とする事に。

でも、そうして、偶然出会った方達に

私は、教えられ、学び

今の私が居るのだと。

感謝です。

私の人生に、感謝です。