しあわせ
遠く離れた美味が
近くのスーパーで買えた。
私の祖父母は
とても仲が良かった。
祖父は、近衛兵だったとかで、すらりとしてハンサムだった。
馬上の軍服姿も、美しい。
祖母は、相撲取りのようにふくよかで
決して美しいとは言えなかった。
けれど、賢く優しかった。
機織りを趣味に、沢山の花を育て
好奇心の塊のような人だった。
祖父が、定年後は、二人で布作りを楽しみ、二人でデザインや色を考え、祖父が成経、祖母が織り。
売れてもいたような。
私が、結婚する頃まで、健在でしたから、多分、長寿だったのでしょう。
大きな布団で仲良く寝ていました。
ある日、夜中にトイレに立つおじいちゃんを、おばあちゃんは、覚えていましたが、朝、起きると、おじいちゃんは、冷たくなっていました。
1インチの布の上を
キルティングラインが、交差するようになりました。
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