kobutayabutaのブログ

アメリカで、ギルド、ビーに10年参加。

ちりとてちん

グレタは、日本食が好きと言う。

お寿司屋さんに行きたいと言う。

ある日、二人で、お寿司屋さんに。

週一回、築地から空輸される食材。

美味しく頂きました。

最後に

「私の知らないお寿司を食べたい」と、グレタ。

私は、納豆巻を、頼んだ。

「あー、これは無理。」

楽しかった。

でも、ちりとてちんを思い出したわ。

決して私は、意地悪したんじゃないけれど。



その後、草木染をするグレタは

「ねえ、お願いがあるの。

私の生地をいくらでも使っていいわ。キルトを作ってくれない?

作品は貴女のもの。

ただ、キルト展に出品して

生地はグレタの手染めと、書いて欲しいだけ

私は、断りました。

私は、自由に作りたいの。

自由になる為、キルト作りをしているの。

どんな縛りも、くくりも、

私は、されたくないの。

ごめんなさい。


この「ノースカロナイナ・リリー」は

カラー部分は、グレタの生地。

勿論、買いました。

ポットは、日本の絣。

グレタと私の友情のキルト。


でも今

グレタに、「no」って、

言わなければ良かったかな

と、ふと思う事もある。

人間って、複雑。




これも以前にお話しましたが、

仲間のバンニーが、真っ赤なサイケなキルトを持ってきました。

「わー、スゴイ!

でも、私は、このキルトでは眠れない」

バンニーの親友のリネッタが、私に「シー」と、合図をしました。

リネッタが、後で、こっそり、優しく言いました。

「あのね。バンニーは、縫い子さんで、一年に、100枚位のウェディングドレスとフラワーガールのドレスを縫ってるの。あのキルトは、バンニーの誰にも縛られない心の現れ。

私達が、とやかく言う権利は無いわ」

私は、とても恥ずかしくなり、自分の無知と大人気なさに、情けなく思ったものです。

忘れられないエピソードです。


自由の場所は

誰にも必要です。

見つけた人

持っている人は

幸せ。

強くなると思います。

若い人達に

そういう場所を見つけて欲しい。

作って欲しい。